- fujiwara_ed: これは1976年のことだから、いまから36年も前の話。国書刊行会では「企画いらいじつに十六年!ついに実現した世界最高・最大の怪奇叢書!」を謳った《ドラキュラ叢書》全10巻を発刊した。《世界幻想文学大系》につづく海外文学企画第二弾である。 [http://twitter.com/fujiwara_ed/status/209143571255787520]
- fujiwara_ed: その新聞広告を見たある旅行代理店が「ドラキュラ・ツアー」という企画をもってやってきた。ドラキュラ城のモデルとされるブラン城をはじめ、ルーマニア各地をめぐるパック・ツァーである。 [http://twitter.com/fujiwara_ed/status/209143907169210368]
- fujiwara_ed: 当時共産圏のルーマニアには日本からの観光客はほとんどなく、また「ドラキュラ」を観光の目玉とする発想もなかった。(ドラキュラ=ヴラド公の史実を探ったマクナリー&フロレスク『ドラキュラ伝説』の邦訳が78年) [http://twitter.com/fujiwara_ed/status/209144131421872128]
- fujiwara_ed: 代理店の口先三寸に、新し物好きの社長はひとこと、「やりましょう」。 [http://twitter.com/fujiwara_ed/status/209144286023921664]
- fujiwara_ed: かくして国書名物、出版情報をぎっちり詰め込んだ全5段の新聞広告の一画に、「ドラキュラ・ツアー参加者募集!」の文字がデカデカと躍ることになった。 [http://twitter.com/fujiwara_ed/status/209144428072402945]
- fujiwara_ed: しかし、盛り上がる社内の期待をよそに、読者の反応はほとんどなく、そのまま募集期限がきてしまう。申込みはわずか一名。惨敗である。 [http://twitter.com/fujiwara_ed/status/209144555516346368]
- fujiwara_ed: こういう場合、ツアー不成立にすることもできるのだが、それでは面子が立たないとでも思ったのか、会社では不足分を社員で補うという手に打ってでた。要するに、社員旅行みたいなものだが、もちろんツアー代は各自の自腹である。(それにしても、一人だけまじった一般のお客さんは、どう思っただろう) [http://twitter.com/fujiwara_ed/status/209144852347224064]
- fujiwara_ed: これを日本人が知っておくべき国書刊行会三大がっかり事件その二に認定したい。 (さすがにこれは入社前の事件。むかし、社の古老から聞いた話である) [http://twitter.com/fujiwara_ed/status/209145540527665152]